ダークサイドFILE No.05

メイド興行 その2 新人研修

作者:DarkStar

株式会社 メイド興行

かつては ただの使用人の一種であったメイドと呼ばれる人々が一部人々の趣味 いわゆる 萌え として様々なところへ進出していくようになった現代。

メイドとなる女性に家事 炊事 掃除をはじめとする事から メイドの心得を叩き込み 一流のメイドとして 世に送り出す事を目的とした会社である。

そこで教育を受けた女性達はもはや 人間とは思えない絶対的な忠誠心なもった完全なるメイドへと教育されるのだと言う。

よーし あたしがこちらでお世話になります。火野坂 愛瑠 ひのさか める です。よろしくおねがいしまーす 赤みを帯びた髪をポニーテールにしてる少女が元気よく挨拶する。

彼女は 今年としてこの会社に就職した新入社員だ。

彼女は 一年先輩の 3 人の社員について 新人教育の真っ最中なのだが・・・

あのー 来夢先輩 んー。どうした 愛瑠?

どうして メイドさんの仕事で犬の散歩があるんですか?しかも わざわざ 会社で犬飼ってるなんて

リードを持ちながら 犬の散歩をしている 2 人のメイドさん。

だって ご主人様の家に犬がいたら それとも仲良くしないとだめだろ?そのための訓練だよ。ま ご主人様の代りに犬の散歩もしなくちゃいけない時もあるだろうし

うう 犬って どうしてみんな散歩ルートが違うみたいですね。おとといのダリアは ちょうどこの反対側の道を歩いていたと思いますけど

はは 犬の散歩って 縄張りのパトロールだからな。それぞれ 自分の縄張りによって ルートが違うんだよ

へーそうなんですか でも昨日のレモンは 元気良すぎて あたし疲れちゃいましたよ。今日のプラチナはおとなしくしてくれてるみたいですけど

わるかったなぁ と愛瑠をにらむ 来夢。

先輩なにかいいました? 話に夢中になっていたため 犬のぺースに合わせられず リードに引っ張られた愛瑠は 来夢聞き返すと。

ううん。な なんでもないよ

彼女は ここ 3 日間 朝から 犬の散歩を先輩と一緒に 行っている。別に 1 人でも大丈夫だろう仕事なのだが 監視役なのだろうか 先輩が付けられるのだ。

おとといは 黒い毛並みのおとなしい犬 ダリア 昨日は 金色がかった毛並みの元気な犬レモンそして 今日は 銀色に近い白い毛並みのかわいらしい犬プラチナ。

今までおとなしかったプラチナが急にリードを引っ張るとプラチナは 近くにあった電柱の匂いを嗅いでいるひとしきり匂いを嗅ぎ終わるとそこにおしっこを掛ける。

あっ それを見た来夢が声を上げる。

あれ そういえば ここ 昨日レモンが来たような と愛瑠がいっているとプラチナが来夢の方を見ながら 優越感に浸っているように見えた。

そのまま プラチナは 尻を地面に向けると

あ~ やっぱりか この仔も まあしょうがないか犬だから と思いながら愛瑠は持っていた ビニール袋から 紙で出来た スコップを準備すると 犬のした後始末を始める。

ああ いっぱいだしたねぇ。プラチナちゃん

と愛瑠がなんの気なしいった言葉に

クー クーーーン とプラチナが恥ずかしがるように身をよじる。

あれ この子恥ずかしがってんのかな?でもへんなの こんなに堂々と 人前でしちゃって それを片付けられるのが恥ずかしいなんて

片付け終わると 来夢がプラチナをにらみ付けていた。

あの来夢先輩どうしたんですか?

ちょっと 愛瑠先に行ってて

あの先輩どうするんですか?

と愛瑠が聞くと 今度はプラチナが

ワンワンワン!!!! と来夢に向かって吼え始める。 ふん いいから あっち行け ワン公

グルルルルルル!!! 今度は プラチナが来夢を威嚇する。ちょ ちょっと プラチナ如何したの一体

クーーーン

愛瑠に諭され おとなしくなったプラチナは あきらめたように会社の方へ向かって 歩き出す。

じゃ じゃあ先輩。あたし 先に戻ってますから と愛瑠は プラチナに引かれるようにその場を後にする。

ったく せっかくわたくしの縄張りにしたのにいきなり マーキングなんかしやがって と小声でいった来夢の声は 愛瑠の耳には届かなかった。

愛瑠が 会社に着き

ああ 祥子先輩

ごくろう さま

祥子先輩優しいんだけど ちょっと怖いんだよな。なんとなく

犬をもう一人の先輩である祥子に預けると。すぐに 来夢も戻ってきた。

来夢は 手にビニール袋を持ち 紙製のスコップも見える。どうやら 中身は

来夢先輩 それは?

ああ これ? いや マナーの悪い奴がいてさ そのままになってたから 片付けたんだよ となぜか 少し あせりながら話す来夢。

へー 先輩って えらいんですねぇ と愛瑠が言うと。

どこかのおばかさんな犬に決まってますわ。その片づけなんで ご苦労ですね 来夢さん

と声を掛けてきたのは 3 人目の先輩である雪乃だ。

しかし なぜか彼女はとても機嫌がわるそうだ。

なぁ なんだとぉぉぉ

ちょ ちょっと待ってください なんで 来夢先輩が怒るんですか。悪いのは 先輩じゃないでしょ

うう いや あの 来夢がしどろもどろになると

愛瑠ちゃん そんなのほっとて行きましょ。貴女には まだやる事がありますのよ

はい 2 人が離れると

くうううう 雪乃の奴 と雪乃が行った方向をにらみ付ける。

メイド興行の研修は思った以上にハードだ。なにせ 掃除 洗濯 料理のみならず 庭の手入れや 教養。覚える事は山ほどある。

半年の研修期間を終えた愛瑠は 社長室に呼ばれる。

先輩たちに言われ 着替えた愛瑠 なんですか先輩この格好は!!!

いつものメイド服のようだが 布地が薄く 今にも破けてしまいそうなほど薄い。

だが それよりも 彼女が驚いたのは 先輩達の姿だ。

全裸の上から 白いエプロンというだけでもとんでもないが

その上その白いエプロン自体も 胸などの部分に布がなく。

胸やお腹 お尻が丸出しで はっきり言って全裸といっても過言ではない。

また 彼女達の首には どこかで見覚えのあるような首輪が付いていた。

なんですか一体!!! と愛瑠は 大声をだすと 隣のドアが開き

何事です? と社長秘書の赤池 渚が現れる。

いつも びしっとしたスーツを着ている渚が 雪乃達と同じ格好をしている。

余りの事に愛瑠が絶句していると

どうしたのかな 火野坂君

しゃ 社長

ほとんど 全裸の女性達がいる部屋に現れた男 歳の頃は まだ20代半ばと言った所か

その人を射抜くような鋭い瞳は とても印象に残る。

どうした? 今日は 君が本当の意味で この会社の一員になる大切な日なんだよ。もっと喜ばないのかい?

愛瑠以外の女性達の格好には 一切触れず 平然と言葉を続ける男。

あの いえ

愛瑠くん メイドにとって一番大切なのは 何だと思う? 余りに動揺し 愛瑠は名前で呼ばれていることにも 全く気が付かず

ええと ご主人様のために一生懸命がんばることですか?

うーん。まあ それも答えも 間違ってはいないが それでは 及第点はあげられないな メイドにとって一番必要なのは 主人との信頼関係。絶対的な信頼があるからこそ 相手に対して 忠実に従える。また 逆を言えば 信頼できない主人など 見捨てた方が いいと私は思っている

あの 話しが見えない愛瑠は 男にたずねようとするが 迫力に押され どもってしまう。

まあ 何がいいたいかというとだね。犬だからって それだけで 主人に従っていればいい訳じゃない。必要のない主人なら 食い殺せといってるんだよ。それが犬たるものの 心得なんだよ 愛瑠

すると 愛瑠を取り囲むように 4人の女性達 雪乃 来夢 祥子が立っている。

お前達 まずは 愛瑠に 犬の喜びを教えてあげなさい

はい。ご主人様ぁ

4人は そういうと 愛瑠に近寄りまとわり付くと なかば破るように服を脱がせ 露出した肌に 何か塗り始める。

なにコレ 白いの と愛瑠が思っていると

独特の匂いが鼻に入ってくる。

これ バター

愛瑠がいうとひとしきり塗りたくっていた手を止め

四人は 塗りたくったバターを舐め始める。

いやぁくすぐったい

愛瑠ちゃん 胸大きい いやらしい 祥子は 胸を揉み バターでべたべたになった自分の指を舐めるながら 愛瑠に話しかける。

そんな 祥子先輩だって ああああん 愛瑠が 口を開いたとたんに 胸を舐めだし。

ふふ 声も いやらしい

そうね かわいいわよ。愛瑠ちゃん 今度は 愛瑠の耳の後ろを舐めていた渚が声を掛ける。

渚さん 止めて 止めてください

ふふ すぐに 止めないでくださーい。って 言うようになるわよ。ふふ 楽しみねぇ

そうだよ。愛瑠 すぐに病み付きになるよ と来夢がつづけると 雪乃も

そして わたくしたちと同じく 犬に堕ちましょう

そんなぁ あん やんあ あああああん 全身を弄られる 愛瑠は 目を閉じ 必死に耐える。

ペロペロペロ ペロ

あれ なんか へん 何なの?

愛瑠を舐める4人の舌の感覚が徐々に変化していく。

厚みのある人間の舌とは違う薄く平べったい舌でぺろぺろ舐められる感覚に愛瑠が 目を開けると 目の前には 雪乃が 愛瑠の股に顔をうずめている

雪乃 先輩

そう呼ばれ 顔をあげる雪乃の顔を見た愛瑠は息を飲む。

そこには その名の如く白く美しい肌はなく

顔中に生える獣毛 顔の中央には つきでたマズルと開いた口の鋭い牙。頭からも 白い毛の耳と お尻からもふさふさした尻尾が生えている。

まだ 人の姿を残したお腹には 胸と同じ乳首がいつくか並び こころなしか それらもふくらみを帯びている。

なんとか残った 髪がなければ 愛瑠も雪乃だとわからなかっただろう。

雪乃の変化に 周りを見渡すと 来夢たちも同様に顔を犬の顔に戻していた。

そして 首輪をつけたその犬人達の姿に

プラチナ?

アン アン アン!!!! 雪乃と同じ髪をした白い犬人がその声に応える。

レモン? メルが金色の毛並みに小麦色の肌の犬人が向かう。

ワン ワン ワン!!! 言うと 犬は元気に応える。

リア こんどは 黒い毛並みの犬人に 声を掛けると ワン!!!! とちいさく鳴く。

そして もう一匹 真っ赤な毛並みの犬人 確か 社長が一度連れていた愛犬。名前は スカーレットだったと思った。

そんな 先輩が先輩達が犬だったなんて

ははは 大丈夫。君も犬の生活にすぐ慣れるよ

先ほどから 沈黙を破っていた男が口を開くと

4匹の犬人たちは 尻尾を振りながら さらに 愛瑠を追い詰める。

いや いやです。もう止めて やめてぇ。はぁ はぁ はっ はっ はぁ

すると犬人達は 舌を止め 愛瑠を見つめる。

そんな。こんな 急に

ワン ワン ワン!!! どうして? 愛瑠ちゃんが止めてっていったんでしょ

 赤い毛の犬人が鳴き声を上げると

でも 。あたし その

アウウウウウウン? どうしたの? 顔真っ赤だよ。何もしてないのに

と今度は 金色の毛並みの犬人。

あたし こんな

ワン いやらしい と黒い犬人が小さく鳴き声を上げる。

そんな あたし いやらしい 女の子じゃありません 自分が犬と会話をしている事に一切疑問を持たず。大声を出す。愛瑠。

ワン ワン ワン いやらしい子じゃなかたら ここから こんな甘い匂いはしませんわ と白い犬人は 愛瑠の秘所に鼻をつける。

あたしは あたしは

そういう 愛瑠の後ろから なにかが揺れている。

ほしいんです。ほしいんです。!!!! 先輩 愛瑠も 愛瑠も 犬に 犬にしてください!!!! そういった 愛瑠のお尻から 尻尾がブンブン揺れる。

その声に 犬人たちが一斉に動く。

スカーレットのような 真紅の赤とは違う。ピンク色に近い毛色が愛瑠の全身を覆っていく

全身を犬人に舐められ

あん アン いいい いいのおぉ。アン アン わおん ワオン ワオン

ワオオオオオオオオオオオオオン!!!

新たに誕生した犬獣人にメイド興行社長が近付くと

おめでとう 愛瑠。これで 君も晴れてわが社のメイドの一人だ。これは 私からのプレゼントだよ 生まれ変わった 君のもう一つの名前は

犬の名前が刻まれたプレートの付いた首輪を倒れた犬獣人につけてやる

半年後

新しく新入社員の入ったメイド興行では 恒例の犬の散歩実習が行われている。

あの~ごめんなさい。先に行っててもらえますか?

はい 雪乃先輩 じゃ メルティちゃんを連れてきますから

おねがいね

と言うと その場に残る雪乃。

・・・も もう 愛瑠ちゃんたら わたくしの縄張りに 最近来夢さんも近寄らなくて いいと思ってたのに

人気のない路地に入っていくと 代りに白い犬が出てくる。

はやく匂いを落さないと すると 先ほどまで 別の犬がいた電柱までプラチナと言う名の犬は歩いていく。