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獣化学園シリーズ No.06

美術部 ブヒの稼ぎ方

作者 DarkStar

「部長、どこまでいくんですかぁ。」

「もうちょっとよぉ。」

「そのセリフもう何度目ですかぁ。」

うんざりした部員の声に。

「本当にあともうちょっと・・・・・・
 ああ、ここよお。」

ここは、白十字学園の敷地の裏山。

学校指定の体操着姿で
ここまで歩かされた彼女達は、
白十字女学園 美術部部員一同。

「あの・・・・部長、ここで一体なにを。」

「ここねぇ、実はトリュフが取れるのよ。」

「ま、まさか、それをあたし達に探せって、」

「そうよ。うちの部、ここの所。調子悪くて、
 生徒会からの予算減らされてるじゃない・・・・・」
 
「それで、トリュフを売って部費にしようと・・・・・」

「その通り!!!」

「でも、ここって。先週、生徒会の犬の仔達がトリュフ狩りに
 きたところじゃあ。」

「ふっ、ふっ、ふー、甘いわね。
 ここは、まだ生徒会も手を付けてないところなのよ。」
 
「さあ、みんな頑張って見つけて、
 ああ、そうそう、興奮して元に戻っちゃ駄目よ。
 せっかくのトリュフ食べちゃったら、話にならないもの」

「「「「はーい。」」」」」

と、両手を地面に付き、
4つ足で歩きながら、地面の匂いをかぐ少女達。

クン、クン、クン、クン

地面の匂いを注意深くかぎながら、
女の子たちは、トリュフを探していると。

手や顔を泥だらけにした女の子が声を上げる。

「あ、あった、ありましたよ。部長」
とどうやら部員の一人が、トリュフを見つけたようだ。

「よくやったわ。うーん。いい香り。」
とその香りを楽しむ。

「そうですねぇフン、フン、フゴッ!!」

「ホント、いいかおり、ブヒ、ブヒ!!!」
と部員達の中から豚の泣き声が聞こえてくる。

「ちょ、ちょっとあんた達、だめでしょ!!!」

と、匂いをかぎ合っている少女達から
トリュフを奪い取る部長。

「フゴゥ!!!」

「ブヒィ!!!!」

顔の中央で肥大化した鼻を鳴らして
女生徒達が声を上げる。

「あんた達、『ぶひっ!!』じゃないでしょ。
 それ以上、豚に戻ったら、見境つかなくなるわよ。」

「ブヒィ・・・・・」

「ブゥ・・・・・・」

とがっかりした。豚少女達。

「ほら、早くしないと日が暮れちゃうわよ。」

みなで泥まみれに成りながら、
トリュフを探す。美術部員たち。

始めは人間の姿で探していた部員達も、
トリュフを見つけるにつれ、
その匂いに興奮していく。

鼻が変化し、大きな鼻孔で鼻息荒く。
ズボンから出た細長く短い尻尾が、
くるんと丸まって、揺れている。

「フゴッ!!、フゴッ!!」

「ブヒィ、ブヒィィィィ」

人間のように手で掘るのがめんどうになり、
地面に鼻を押し付けて、掘り出す部員も出てくると

「ちょ、ちょっとあんた達、
 な、なに豚に戻ってるのよ。
 駄目でしょう。早く人間になりなさいよ。」

と声を張り上げる部長。
彼女は、豚に戻りそうな誘惑に負けそうになりながらも、
何とか我慢して、トリュフを探している。

「ブー、す、すみません。ブヒィ、ぶぅ部長。」
となんとか、鼻と尻尾を引っ込める部員達。

・・・・・・・
「ふー、結構あつまったわね。」

「そうですね。これだけあれば、けっこうな
 値段になるとおもいますよぉ。」
と集めたトリュフにご満悦な、部員達

袋に入れたトリュフを一つ取り出し、

「ふー、この匂いやっぱり病み付きになるわね。」
と部長が言うと。

「仕方ないですよぉ。だって、
 これ雄豚の性フェロモンと同じ匂いだっていいますもの。」
と一人の部員が言う。

「そうよねぇ、この本能的に惹き付けられる感覚。
 犬の仔は、結構訓練しないと判らないって言ってたっけ?」

「雄豚かあ、発情した雄ってこんな匂いがするんだ。」

獣人の学校は、男女共学というものが存在しない。
その最大の理由こそ、この発情期にある。

年頃の獣人たちを抱える学校としては、
男と女を一緒の環境にするのは都合が悪い。

そのため、男子校ならば
教師はもちろん、用務員から、購買の店員。
食堂の調理師に至るまで、全て男が担当する事となっている
女子校も同様だ。

そういう理由もあってか、
彼女達は、まだ発情した雄豚の匂いなど知らない。

(そうかぁ。雄豚の匂い。・・・・・・桜井君も
 発情期はこんな匂いがするのかな・・・・・・)

桜井とは、今年行われた市内の美術コンクールに出展していた
青十字学園の美術部部長の名前だ。

同じ豚の獣人ということもあったり、
何より、彼自身が部長の好みのタイプであったため、
彼女はいつも彼に会えるチャンスを待っている。

(ああ、桜井くん・・・・・・)
部長の想像の中で、
笑顔の美少年が、豚の姿に変わっていく。
まだ見た事もない少年の真の姿を想像して興奮する部長。

「ふー、ふー、ぶひいいいいぃ。」

鼻が大きく膨らみ、
豚の鼻に変わると、耳も垂れ、
短い尻尾も飛び出す。

豚に戻っていく部長と同じように
部員達も体を変化させていく。

「おす、雄の匂いぃぃ、ブ、ブヒィィィィィィ」
 おのおの、理想の雄豚を想像し、興奮する雌豚たち。

「ブゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

「ブヒィィィィィィィ!!!」

「ブーブー!!!」

結局トリュフの甘い誘惑に勝てず、
興奮して完全に雌豚と化した彼女達は、
せっかく収穫したトリュフのほとんどを
食べつくしてしまうのだった。

	
おわり
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