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獣化学園シリーズ No.10

健康診断

作者 DarkStar

健康について気を使うのは、
人も、動物も変わらない。

ここ白十字女学院でも、
今日は年に一度の健康診断が行われている。

しかし、多種多様な『種』の居るここでは、いささか普通の学校とは
勝手が違うようである。

保険医の前のテーブルには、
赤、青、黄色に染められた布切れ。

「このハンカチと同じのはどれ」
と前の椅子に座る生徒に白いハンカチを差し出す

受け取った生徒が、

手に持ったハンカチの匂いを
クンクンクンと鼻を鳴らしながら、匂いを嗅ぐ。

続けて、
机に顔を近づけ、それぞれの布の匂いを嗅ぎ・・・・

「えっと、赤です。」

「そうね。三村さん。 OKよ。次は視力測定、理科室ね。
 はい次の人。」

「おねがいしまーす。」

「えっと、大山さんは、イヌ科だから・・・こっちね。」

と同じようにハンカチを渡された少女が鼻を近づける匂いを嗅ぐが
少しして、考え込んだような困ったような顔をする。

「セ、センセーこれ、匂い薄いよぉ。」

「何言ってるの、イヌ科なら
  このくらいの匂いを判別できなくてどうするの。
 大丈夫、鼻に神経を集中して匂いを嗅げばすぐにわかるわよ。」

「はーい。」
ふてくされた少女は、再びハンカチに顔を押し付けると
クンクン、クンクン。
と丹念に匂いを嗅いでいく。

所変わって視力検査、理科室

「右です。・・・・・左です。・・・・・えっと、・・・・下です。」
片目を隠し、少女がさまざまな方向に向いている
『C』型のマークの向きを答える・・・・・
しかし、彼女の視線の先は教室の窓の外、

広いグラウンドの隅っこに立っているボード。
そのボードを指す教師の顔も見えないような距離だ。

しかし、少女の猛禽類を思わせる鋭い目は、
指されたマークを的確に捉えていく。

そのうち机の上におかれたトランシーバから
『はい。高野さん。両目とも、4.0ね。次は・・・』

女生徒は、
自分の紙に視力結果を書くと次の教室に向かう。


この検診は生徒達のまさに
『超』人的な能力を測定するものばかりではない、
『人』でないからこそ、避けて通れない物もあるのだ。


体育館で並ぶ体操着姿の少女達。
彼女達の顔は一様に暗い。

それもそのはず、ここは、『狂犬病予防接種』
主に今年の春に初めて獣化した生徒が対象となっている。
人の姿を取っているとはいえ、所詮は獣。
ならば、当然こういった予防接種はやらなくてはならない。

列の先頭、青いカーテンで仕切られた中では。

「はーい。ズボンちょっと下ろして~。」

「え、注射って腕に・・・・・」

「だめだめ、これは、お尻にするんだから、
 大丈夫、私しか見てないから早くズボン下ろして」

女医の指示に渋々、ズボンを半分だけおろす少女。
それを見計らって、注射器の張りを指す

太い針が白い桃尻につき刺さった瞬間。
大きな毛の塊が飛び出すと
その毛の全てがパンパンになって逆立つ。

「きゃ、きゃいん!!!、きゃいん。きゃんきゃん!!!」
と犬のような声を上げなら少女が暴れだす少女。

「動いちゃ、だめでしょ。手元が狂ったらどうするの。」

女医は、お尻をぴしゃんとはたくと、
少女の体を押さえ込む。

「で、でも痛い、いたい、いたいです。キャンキャンキャン!!!」

既に頭の上から獣の耳を垂らし、
舌を出して、息を切らす少女の姿。

口に鋭い牙がならび、
その声が本物の犬の声になる頃。

体操着に、包まった犬が、その場にぐったりと倒れこんでいた。
「クウウウン。」

「はい、次の人。」
カーテンを開けて入ってくる少女は、
先ほどのやり取りを全て聴こえている。

さらに、目の前には、ふらふらになっている
仲間の姿。いやがおうにも体が硬くなる。

その隣で、

「ニャア、ニャア、ニャア!!!」
とネコの大群が一斉に逃げていく。

「こ、こらああ、あんたたち、待ーちーなーさい。!!!」

と追いかけているのは、教師達。

こちらではフィラリアの予防接種をしていたようだが、
余りの痛そうな様子にみな逃げ出してしまったようだ。

怖くても、上の者には、逆らえない犬と
気ままでマイペースなネコとの違いが垣間見えたようだ。


またこれらの予防接種のほかにも、
その種族ならではの検査も存在する。

視聴覚室。

黒いカーテンがしっかり閉められ、
蛍光灯に照らされた教室。

床の一角には、わらが敷き詰められている。

「あ、あの・・・・ここは、なんの検査ですの?」

指示通りに来たが結局だれも、
この検査については、なんの検査だか教えてくれない。

「貴女、一年生?」
と女性看護師聴かれ。

「は、はい。」

「じゃあ、しょうがないわね。でも心配しないで、きっと気持ちいいから。」
と看護師が明るく言うと

「さあ、はいじゃあ、上脱いでそこに立って・・・」

「あ、はい。」

女医に言われシャツを脱ぎ、ブラジャーを外すも、
どうも、聴診器を当てるようではない。

では・・・・・

「キャーーーーー」

と上がる悲鳴、突然医師は
少女の胸を鷲づかみにすると

むき出しの白い肌を
直接手で触れるとそのまま揉みはじめる。

大きくてボリュームのある膨らみを堪能しながらも
真剣な表情で手を動かす。

「な、なんですか・・・これは・・・・」

「え、こうやって、おっぱいに病気がないか見てるのよ。
  ねえ、あたし達乳牛は、おっぱいがでないと困るでしょ。
 だから、そのための検査よ。」

「あ、あん、で、でもそ、そんなに・・・つよく・・・・
  あ、あああん。」

「ふふ、いい声ね。うん。胸の方は問題ないわ。じゃあ今度は、
 お尻の方ね。」

「え、お、お尻・・・・?」

と女生徒が困惑している間に

看護師は、床に両手を付けさせられると
そのまま、体育のショートパンツごと下着を脱がせてしまう。


「キャーーーーー、こ、今度はなんですか。」

「そりゃ、もちろん、直腸検査よ。」

ビニールの手袋を嵌めた女医が、そのまま、指を生徒の尻の方へ持っていく。

「い、いや、いやです~。え、そ、そんな、あ、ああああ、ゆ、指がは、はいって・・・」

今まで誰にも触れられた事のない
少女の菊門を女医の指がこじ開けていく。

「まだ、指だけでしょ。手が全部入るまでがまんなさい。」

「え、て、てを全部入れるんですか、あ、ああ、だ、だめです。そんなに、
そんなに大きいのぉ、入りません!!、はぃりませぇええん!!!!」
と上げた少女の声。

「大丈夫よ。人間の姿のままでもこのくらいのは、入るから、
 はい、力んじゃだめよぉ、力抜いて、・・・・そうそう」

「ああ、一杯お尻の穴広がってます。しわが伸びきって、だ、だめ、だめです。
 やっぱり無理です!!!!!」

とその時、鞭のようなものが、女医の顔めがけて飛んでくる。

しかし、それは、女医の顔の目の前でぴたっと止められた。

「だ~め、尻尾で先生の邪魔しちゃ駄目よ。」

ぴちぴちと動くそれを掴んだのは看護師。
それは、少女の尻の根元から生えた、牛の尻尾だった。

少女の手足は黒々とした、ひづめで床に踏ん張っていると

「はい、全部はいったぁ。」

女医の右腕が少女の体の中に全て納まってしまう。

「う・・・うもおおお、だ、だめです。お、おなかがあ、い、いっぱいですぅ。・・・・」

「ふんふん、内臓が徐々に牛になってきてるわね。」
と、突っ込んだ手を巧みに動かし、内臓の様子を確かめていく。

「う、うもおおお、い、や、あん、あ、いやああですぅ。
 おなかの中、グリグリ、グリグリしないで下さい。」

声を出しながら、首を振ると顔の横から垂れた耳が前後に揺れる。

体も変化し、大きさこそ、人間のそれだか、
形は、所々には、牛の特徴が見られる。

「あ、ああああ、うもおお、うもおおお。」

「ふふ、あと、もうちょっとだね。いいこ、いいこ」

看護師が、生徒の頭をなで、
髪の毛の隙間から成長した白い塊を指でコツコツとたたいたり、
やさしく触ったりする。

「だ、だめです。つ、つのは、頭蓋骨に、頭に響いて・・・・あたまが、ボオオオっと
 うもおおおおっとして、気持ちい・・・・ですもお、気持ちいいですモオオオオオオオ!!!」

その叫びで、一気に口元はマズルになると
そのまま、少女は完全に牛になった。

「はい、終わりよ。」
と女医が手を牛の肛門から抜き出すと

牛は
「ウモオオオオ」
と力なくなき、舌とよだれを垂らしながら、
その場に、崩れてしまう。

「ふふ、ね、気持ちよかったでしょぉ。」

看護師が牛の頭を撫でながら、

ふと女医に疑問を投げかける。

「あの・・・・先生。どうして、人間の姿でやるんですか、
 どうせやるなら、最初から・・・牛の・・・・」

言葉が最後まで終わる前にくすりと笑った女医が

「ふふ、その方が、楽しめるでしょ。・・・・・
 こんなかわいい仔達の処女を奪っちゃうんですもの・・・・お尻だけど・・・」

「ああ、そうですね。あの・・・先生・・・・。全部の仔が終わったら、あたしも・・・・」
看護師が顔を赤くしながら、上目遣いに言うと。

「はいはい、みんな終わってからね。そんな事より、早く角と尻尾しまいなさい。
 なに興奮してるの。」

おざなりに言われてちょっとむっとする看護師。
頭の角を押さえながら、尻尾をぐいぐいスカートの中に押し込んでいると・・・


「う、ウモオオオ、・・・・
  あ、ああ!!、せ、先生だって、口からそんな白い涎たらして、
  中身が牛に戻ってるんじゃないですか。」

「ウ、ウモオ、も、モウ、そ、そんなわけないじゃない。さあ、早くしないと次の仔がくるわよ。
 ほら、倒れちゃった仔。早く起こして・・・」

その声にあわてて、口元を拭うも、
啼き声を上げてしまったから、もはや説得力が無い。

「はーーい。」


十人十色とは言うが、
生き物の種類が多ければ多いほど病気も様々、
その全てに対応する彼女達の
努力が、今日の学園を支えているのだろう。
	
おわり
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