ダークサイドFILE No.14
悪魔の契約
作者:DarkStar
悪魔の契約
何かを得るためには、 それに見合う代価が必要。
少女の前に立つ黒い影 ・ ・ ・ ・ ・ 。
闇に蠢くそれは ・ ・ ・ ・ ・ 人とは異なる異形の存在。
『彼』 に願った少女の願い
それは、 いま正に達成されたのだった。
「ありがとう、 あなたのおかげで私、 次の劇で主役になれるわ。」
彼女の願いは、 ライバルを蹴落し、
自分が主役になることだった。
その言葉に影は笑い、
質感がないながらも平面ではない影。
待ちかねたように口元を緩ませながら、 口を開いた。
『そうだね。願いは叶えたよ。 ・ ・ ・ ・ ・
じゃあ、 そろそろ代価を貰おうか ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。』
『影』 の声は空気の振動ではなく、
直接少女の心の中に語りかけてくる物だった。
「わ、 わかったわ ・ ・ ・ ・ 、 で代価って何?」
『そうだな ・ ・ ・ ・ じゃあ、 君の美しい姿を貰うとしよう ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』
「姿?」
少女は、 不思議そうな顔をする
美人に生まれ育ってきた彼女にとって、
自分の容姿に対する褒め言葉を受ける事はあっても、
当たり前に存在するそれを奪われる危機感は小さく。
余りピンと来ていない。
『うん、 そう ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』
影は、 頷きながらそういうと、
「な ・ ・ ・ ・ なに ・ ・ ・ ・ 」
体に感じる突然の違和感。
少女のが体をかがめ、 自分の顔を掻きだす。
「い、 いや、 なに ・ ・ ・ 鼻が、 鼻がかゆい、 かゆいいいい」
手は頬から、 鼻の頭に移り
力強く引っかかれたそれは赤みを帯びていく
真っ赤に晴れ上がった鼻そして、 広がっていく鼻腔
そして、 左右についた耳が重力によって垂れながら、
頭の上に移動する。
少女のスレンダーな
細い体の脂肪がふえ、
ふくよかな体へと変わっていく。
「ふぅ、 ぶぅ ・ ・ ・ ブヒィ、 ブヒィ!!!」
人とは違うその声に驚いた彼女の視界に入ったものは、
無残にも、 黒々とした蹄に姿を変えてしまった自分の腕だった。
「ブゥブゥ ・ ・ ・ ・ フゴゥ ・ ・ ・ フゴゥ!!!」
(いやぁああああ、 豚なんて、 豚なんていやあああ。)
洋服をその身に巻きつけたそれは、 一頭の豚。
『いいじゃん。それに人間に戻れないわけじゃないよ。
たまに豚に変身するだけだから、 案外楽しいかもよ。
でも気をつけないと授業中や、
皆のいる前で ・ ・ ・ ・ ・ ・ あああ、 舞台の上で、
いきなり豚になっちゃうかもしれないけどね。』
「ブヒィイ、 ブヒイイイイ」
どんなに悲しくても、 涙は出ず ・ ・ ・ ・ 彼女は 『ないた』
『じゃあ、 そうだな ・ ・ ・ ・ 100人 ・ ・ ・ ・ ・ 。
100人の女の子を君と同じ豚人間にしたら、 君の願い叶えてあげるよ。』
「ブヒィイ!!!? ブブブヒ」
(100人? そんなに ・ ・ ・ ・ )
『そう、 まあ簡単とは言わないけど、
達成できない数じゃあないよね。』
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ブヒィ!!!、 フゴゥ、 ブヒブヒ!!」
( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ わかった ・ ・ ・ ・ 本当に人間に戻してくれるのね ・ ・ ・ ・ )
『そうだね。君の願いが 「そう」 なら、 叶えてあげるよ。』
意味深な笑いを噛み締めながら、
影は、 そう答えた ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
授業中 ・ ・ ・ ・ ・
「あッ」
と小さな声を出してしまいハッとする少女。
周りを見回すがどうやら彼女の声は皆には届かなかったようだ。
少女の椅子の下、 ちょうど背もたれとお尻との間 ・ ・ ・
腰の付け根辺りから伸びる何か ・ ・ ・ ・ ・ ・
それは、 妙にむずがゆいながらも、 椅子の背に触れると
少女に快感が走る。
(こ、 これって、 尻尾? ・ ・ ・ ・ あ、 ああんん。
こすれると気持ちいい ・ ・ ・ ・ 。)
危うく、 声を上げてしまうのを何とか堪える少女。
「ふー、 ふー。」
鼻息がだんだん荒くなってくる ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
「せ、 先生 ・ ・ ・ ・ ふぅ ・ ・ ・ ・ ふぅ ・ ・ ・ ・ ・
ぐ、 具合が悪いので ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
手を挙げ、 顔を真っ赤にした少女に
担当教師も ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
「そうだな ・ ・ ・ ・ ・ 。熱もあるようだし ・ ・ ・ ・ ・ 。
おい、 保険委員ついていってやれ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
「あ、 はい。いこ、 伊乃ちゃん。」
( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ さ、 さくら ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )
心配そうに少女 ・ ・ ・ 伊乃の寄ってきた保健委員の彼女こそ、
ライバルさくらだった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「大丈夫?伊乃ちゃん ・ ・ ・ ・ 」
「え、 ええ、 ぶひぃ ・ ・ ・ ・ 」
と思わず、 口元を隠す伊乃 ・ ・ ・ ・ 。
「ホントに ・ ・ ・ 平気?」
心配そうに伊乃に顔を近づけるさくらに対して
(何よこの子ったらいい子ぶっちゃって ・ ・ ・ いつも、 いつもそうなのよね。)
伊乃とさくらは幼馴染。
いつも一緒だった。
伊乃が何かを始めると、 必ずさくらもやりたいと言い出し、
最後には、 さくらの方が皆から注目される。
さくら自身、 大事な幼馴染と仲良く一緒の事をしたいという一心で始め、
遅れを取り戻そうと一生懸命やった結果。
いつも伊乃よりも上達してしまっただけなのだ。
だが、 負けてばかりいる伊乃からみれば、 それは
単なる嫌味でしかない。
健全な友情がいつしか、 歪んだものに変わり
二人には埋まることのない深い溝が刻まれている。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
養護教諭が留守なのか
保健室には、 誰もいなかった。
ただちに空いているベットに横になる伊乃。
「保健の先生今日は、 出かけてていないの ・ ・ ・
だから、 あたしが代わりに伊乃ちゃんを見ててあげるね ・ ・ ・ ・ ・ 」
「だいじょうぶひぃ。 ・ ・ ・ ・ ね、 寝てれば治るんだから ・ ・ ・ ・ ・ 。」
具合の悪そうな伊乃を気遣うさくら。しかし、 伊乃にとってみれば
(誰のせいだとおもってんのよ。大体あんたさえいなきゃあたしは ・ ・ ・ ・ 。
ふふ、 そうだ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ まずは、 この子から ・ ・ ・ ・ ・ )
「ねえ、 さくら ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 背中が苦しいの ・ ・ ・ ・ お願いさすって ・ ・ ・ ・ 」
そういってベットから体を起こし、
普段、 さくらには見せない笑みを浮かべた伊乃。
「あ、 ・ ・ ・ ・ うん。」
心底うれしそうに背中に手を回すさくら
「そこじゃないもっと下、 もっと下、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「こっち?」
「ううん。もっとしたよ。」
さくらの手は、 背中から、 腰 ・ ・ ・ ・ そして、
ふにょふにょ。
手にあたる細長く、 生暖かいもの ・ ・ ・ ・ ・ ・
「伊乃ちゃん ・ ・ ・ ・ なんか、 腰の所に ・ ・ ・ ・ ・ えっ!!」
と伊乃の顔を見た途端。
驚きの余り声を失う。
彼女の鼻は倍以上に膨れ上がり、
吹き出される鼻息が、 さくらの顔にあたる。
「い、 いい、 い ・ ・ ・ 伊乃ちゃんが、 ぶ、 豚に ・ ・ ・ ・ ・ 」
「ぶひぃいい、 そうよ。あんたのせいで、 ブヒッ
あたしはこんな ・ ・ ・ ・ ・ ブグゥ ・ ・ ・ ・
す ・ ・ ・ 姿になっちゃったの ・ ・ ・ ・ ブヒィ ・ ・ ・ ・
だから、 今度は、 あんたを、 ブヒィ、 ぶ、 ぶたに ・ ・ ・ ・
フゴオオオ!!!!!」
人の言葉を鼻息に変えた伊乃はそのまま、 さくらに襲い掛かる。
制服のスカートに顔を突っ込み、
だれにも触れられた事のない少女の股 ・ ・ ・
ショーツを掻き分けその中身に鼻を埋めて匂いを嗅ぐ。
(何?、 これ、 この匂い、 いい匂い ・ ・ ・ ・ ・
こ、 これって、 さくらの匂い ・ ・ ・ なんてなんて甘いのぉ ・ ・ ・ ・ )
少女の甘い匂いに思わず
頭がボーっとし、 そのまま、 夢中で嗅ぎ続ける
「いやああ。ああああ」
声を上げるさくらを無視して、
鼻を動かし、 伊乃の鼻がなぞるのは ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
(さくらのお尻の穴 ・ ・ ・ ・ すごく臭い。
でも、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ とってもいいにおい ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
これってさくらの匂いが凝縮されてるんだ。すごい。すごい!!!。)
鋭くなった伊乃の嗅覚が、 人間の時には感じ得なかった
匂いに興奮し、
ついには、 さくらの菊門に鼻当てる。
「い、 いや、 な、 何、 いや、 伊乃ちゃん、 だめ、 だめだよ。」
(だめ ・ ・ ・ ・ この匂い ・ ・ ・ くらくらしちゃう)
匂いを嗅ぐだけでは我慢で無くなった伊乃は、 そのまま、 顔を突き出し、
少女の体内に、 鼻を埋めていく。
「おおきい。おっきいいよおお。お ・ ・ しり ・ ・ ・ ・ そ、 そんなの入らないよぉ」
伊乃が鼻から息を吹き込むとさくらのお腹が大きく膨らむ。
空気で膨らんだそれは、 脂肪という中身が詰まり、
ズリおろされたショーツからも
バネのように弾んだものが飛び出している。
大きなお腹をゆらしながら、
「だめ ・ ・ ・ ・ 、 伊乃ちゃんばっかり ・ ・ ・ ・
あたしも伊乃ちゃんの ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
とさくらも、 伊乃の下半身の方へ顔を向ける。
伊乃のお尻にぴったりとつけられた
さくらの小さな鼻。
それが、 伊乃の体の中へ埋まるように大きくなっていく。
「ブヒィイイイイイイイイイイイ!!!」
(な、 なに ・ ・ ・ この感覚 ・ ・ ・ ・ ・
さ、 さくらの、 鼻?、 さくらの息?気持ちいい、 気持ちいい
さくらもっと、 もっとやって。)
「フゴッ、 ぶごおおお ・ ・ ・ ・ 」
半ば、 人の声を失ったさくらの声が響く頃
快楽に溺れ、 伊乃のさくらに対する歪んだ気持ちは
溶けた氷のように無くなり。
「ブイイイイイイイイイイイ!!!」
(伊乃ちゃん。伊乃ちゃんも、 もっとしてええ。)
「ブゥウウ、 ブヒイイイ!!!!」
(あああん、 さくらあああ)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
誰もいない保健室で
抱き合う二匹の豚人間。
巨大な鼻をくっつけ、
甘い鼻息を交し合いながら、
口では唾液を交換し合う。
「ブヒイイ!!!」
(伊乃ちゃん。大好き。)
「ブヒッ、 ブヒヒヒ」
(あたしもよ。さくら ・ ・ ・ ・ ねえ、 さくらにお願いがあるの ・ ・ ・ ・ )
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
それは、 放課後 ホームルームの
「あら二人ともどうしたの?」
このクラスの担任女性教師の元に来た生徒達。
「実は、 ここがわからないんです。」
二人とも、 決して成績がよいわけではないが
一生懸命に勉強しようとする心に打たれ、
二人の勉強を見てあげる担任。
下校時間も近づき、 夕焼け色に染まった教室には、
教師と生徒が二人だけ。
「先生。ありがとうございました。」
クラスの保健委員を勤める女の子の声に
「いいのよ。わからない事があったらなんでも聞いて。」
「先生 ・ ・ ・ 私達先生にお礼がしたいです。」
もう一人の少女がそういうと ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
二人は、 彼女を取り囲むようににじりよってくる。
「先生 ・ ・ ・ ・ ・ きれいですよねぇ」
本人には、 そのつもりはないのだが、
学校の中でも一、 二を争う美人教師、
常に男性教師や生徒達から注目されている彼女。
「でも ・ ・ ・ ・ ・ ・ もっと綺麗にしてあげます ・ ・ ・ ・ ブヒィィ。」
その次の瞬間、 かわいらしい少女達の顔は無残に形を変え
「きゃぁ、 んむぐん、 んんん ・ ・ ・ ・ 」
恐ろしく変形したその顔に
悲鳴を上げる間もなく一人の大きな鼻に口をふさがれ、
もう一人からは、 全身くまなく鼻を押し付けられ、 舐められる
「ひぃ、 ひぃ、 ブヒィ、」 と言う啼き声が上がる頃、
男たちを魅了する大きな双丘。
その下には、 小さなふくらみがいくつもでき、
それらも、 乳房に変わっていくと、
「ブヒィ、 ブヒブヒ、 ブヒヒヒ!!!」
3 人だった教室に 3 匹の啼き声が響いたが、
その声は、 ひとけのない校舎にこだましただけだった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
放課後 ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 突然、 生徒指導室に呼ばれた生徒。
「吉原先生 ・ ・ ・ ・ 。あの ・ ・ ・ ・ なにか ・ ・ ・ ・ ・ 」
特になにもしていないのに
突然呼び出された生徒、 妙に緊張してしまう。
「野木さん ・ ・ ・ ・ あなた、 かわいいわ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
やさしく声を掛ける女教師。
「え、 そ、 そんな事 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
憧れの女性教師に褒められ、 顔を赤くする少女
「でも、 もっと ・ ・ ・ ・ かわいく、 してあげる ・ ・ ・
ブゥ ・ ・ ・ ブヒィ!!!」
「え、 あ ・ ・ ・ あ、 キャ ・ ・ ・ ・ モゴッ」
悲鳴を上げる間もなく、
押し倒された少女の口はそのまま塞がれてしまった。
「むぐ、 せ、 せんせえ ・ ・ ・ ・ ・ ぶぅ、 ぶひ ・ ・ ・ ・ 。」
甘い声と息を吐き出しながら ・ ・ ・ ・ ・ 。
少女のシルエットがだんだん膨らんでいく ・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
放課後部活終わりの教室
「先輩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「あら、 どうしましたの?貴女達 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
おだやかでやさしい少女の声。
「お願いがあるです ・ ・ ・ ・ ・ その ・ ・ ・ ・ ブゥ、 ブヒイィ」
奇怪な声と共に、 少女達の顔から突き出した
大きな二つの穴を持つ鼻 ・ ・ ・ ・ 。
それを合図に、 次々と変身していく少女達。
直立した豚少女に囲まれ
「あ、 あああああ ・ ・ ・ こ、 これは、 ・ ・ ・ ・
い ・ ・ ・ 一体 ・ ・ ・ なんですの ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
先輩生徒 ・ ・ ・ ・ ・ ・ その中に姿を消し ・ ・ ・ ・
再び姿を現したとき ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ブゥ、 ブヒ!!!」
長くつややかな黒髪をなびかせ、 大きな鼻息を鳴らす雌豚。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「なあ、 ○○って、 あんなにスタイルよかったけ?」
「え、 あいつって、 三組のあいつか?
って胸デケえなあ!!!
いつのまにあんなになったんだ。 ・ ・ ・ ・ ・ 」
周りの少女達が皆 『ふくよか』 な体つきになっていく事に
驚く男子生徒だが、
魅力的な女子に鼻の下を伸ばした彼等には、
この学校に起こったことの本当の意味など考える事もなかった。
しかし、 女子の中には、
「ふん、 なによ。あんな子。ただ太っただけじゃない ・ ・ ・ ・ 。」
と冷ややかな視線を送っていた少女も ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
「さなえ ・ ・ ・ ・ ちょっと ・ ・ ・ ・ 」
と友人に誘われ ・ ・ ・ ・ 。
「全く ・ ・ ・ 何よ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
と物陰に消え ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
「ぶひ、 ブヒイイイイイイイイイイ!!!!」
頭から生えた耳と 『豊満な』 体を揺らしながら
短い尻尾を振っている。
こうして、 増えていく牝豚たち ・ ・ ・ ・ ・ 。
その数が100に達するのに ・ ・ ・ ・ ・ それほど時間は掛からなかった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
伊乃の部屋。
寝転がり、 絡まりあうピンク色の肌 ・ ・ ・ ・ 。
2 頭の雌豚がじゃれあっている。
そのうちの一頭が、 ビクっと痙攣すると
その体型がスマートに。
2 つの蹄が 5 指になっていく。
「ブギュウ!!!、 ちょ、 ちょっとまって、
まだ、 ぶきゅうう ・ ・ ・ あとちょっとぉおお」
頭を黒髪が覆い胸の部分に 2 つの膨らみができると
裸の伊乃が絨毯の上にしゃがみこんでいた。
( ・ ・ ・ ・ ・ あともうちょっとだったのに ・ ・ ・ ・ ・ ・ )
名残惜しそうにうつむいた伊乃。
「これで100匹の牝豚が揃ったね?伊乃ちゃん。 ・ ・ ・ ・ 」
同じように人の姿に戻ったさくらが伊乃に声を掛けてきた。
「え、 あ ・ ・ ・ ああうん。」
「どうしたの?」
「うん ・ ・ ・ 実は ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「「「「ブゴゥ ・ ・ ・ ・ 、 ブヒブヒ ・ ・ ・ ・ 」」」」
広場に集まる人影と、
響き渡る鼻息。
「さあ、 言われた通り、 百人の女の子を豚人間に変えたわ。」
伊乃の周りに並んだ少女達や女性たち。
うつくしい髪を揺らし、 立っている物たちは、 制服姿の女子学生。
一部スーツ姿の女性も混じっているが彼女達は教師なのだろう。
彼女達の美しい顔の中央に位置する鼻はいびつに膨らみ
正面を向いた鼻腔から鼻息が漏れる。
『うん。すごいね。じゃあ、 契約完了だよ。願いをいって。』
「あああ、 これでやっと ・ ・ ・ ・ ・ ・
あ ・ ・ ・ ・ ・ お願い ・ ・ ・ ・ あ ・ ・ ・ あたしを ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
感極まったのだろう、 少女は言葉を詰まらせる。
その姿に、 ほくそえむ 『影』。
そして搾り出された少女の言葉は ・ ・ ・ ・ 。
「あたしを完全な 『豚』 にして!!!」
同じ豚人間を増やしていくうちに
豚の快楽に目覚めてしまった彼女 ・ ・ ・ ・ ・ 。
その思いは、 次第に大きくなり、
最後には、 人の姿を嫌悪する感情へ変化していった。
『あれ、 人間になるんじゃないの?』
「こんな汚らわしいくて、 みにくい姿、 早く捨てたいの!!
お願い、 あたしを ・ ・ ・ ・ ・ 豚に ・ ・ ・ ・ 」
「わたくしも!!!」
「あたしも、 あたしも、 豚に ・ ・ ・ ・ ・ 」
「お願い、 悪魔さん、 わたしも豚にして!!」
「豚にしてえ」
髪の長い大和撫子の少女が、
活発な運動部少女が、
物静かな文学少女が、
グラマラスな女性教師が、
皆悪魔に懇願する。
『いいよ。君たちの願い ・ ・ ・ ・ ・ 。
その体と心を代価に叶えてあげるよ。』
制服を突き破るように体が膨らみ。
姿を変えていく少女達。
完全に豚の姿に変わると、
伊乃の体から白い影のようなものが現れ、
それは人であった頃の彼女の姿を形作る。
『あ、 あはぁ、 あははは、 はぁあああ、
ぶぅ、 ぶぅ ・ ・ ・ ・ ブヒィ、 ブヒィー!!』
伊乃の幻影 ・ ・ ・ ・ ・ 彼女の魂が気持ちよさそうに声を上げながら
と豚となり、 スゥーっと消えてしまった。
もう、 彼女は自分が 『伊乃』 と呼ばれていた事も、
人間であった事も全て忘れ、 一頭の牝豚として新たな生を受けたのだった。
『いいよぉ、 すごいよぉ。伊乃ちゃん。ぶひ ・ ・ ・ ・ ブヒィイイ』
伊乃の姿を横目にみながら、 さくらの人としての心。
いや、 魂といものもまた ・ ・ ・ ・ ・ 。
『ああ ・ ・ 素敵 ・ ・ ブヒッ! ・ ・ ・ 素敵 ・ ・ ・ ・ フゴッ!!
・ ・ ・ 過ぎますわぁ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ フゴオオオオオ!!!!』
長い黒髪を振り乱し、 清楚な少女の姿をした魂 ・ ・ ・ ・
それの姿も体と同じようにの鼻腔が広がり ・ ・ ・ ・ 。
『ああ、 サイコー、 あたしの中に、 中に、
ブゥ!、 ブヒ!?、 ブヒイイイイ!!!!!』
スポーツで鍛えた足の根元、 引き締まったお尻から、
短い尻尾が生え、 ピョンピョンと跳ね ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『あ、 あああああああ、 ブヒイイイイイイ!!!!』
美人教師と言われ、 生徒達から羨望の眼差しを向けられたその姿が ・ ・ ・ ・ ・ 。
そして、 人の姿と同時に心を ・ ・ ・ ・ ・ 魂を ・ ・ ・ ・ ・ 獣に堕としていく者達。
そこに恐怖はなく、
豚となる喜びに心を躍らせ、 歓喜の声を上げならがら、
『人』 を捨てていく者たち。
少女達から、 抜け出て形を失った魂達は、 影の元に集まり。
白い煙のようなそれは、 黒い闇に取り込まれてく。
魂を取り込むたび、 真っ黒な体は、 質量を得て実体化しそして変化してく。
黒く短い髪に青白い肌。
黒光りするふくに、 足をすっぽりと覆ったブーツ。
蝙蝠のような翼を生やした
少年のような姿に変化して言った。
「もう最初の人間に戻してほしいって願いの事すっかり忘れて ・ ・ ・ ・
ははは、 人間って気楽でいいな。こんなに簡単にやめられるんだから
でもおかげで僕も実体化できし、 君たちには感謝しないとねえ」
実体のなかった時には、 感じる事の出来なかった
空気を震わせて声を発することで
実体を得た喜びに浸る彼。
しかし、 それは快楽に溺れ、
『人』 を失った彼女達の耳にそれは届く事はなかった。
「さあ、 この仔たち ・ ・ ・ ・ どうしようかな~。」
少年は、 品定めでもするかのように
群がる101頭の豚に目をむけるのだった。