旧サイト5万HIT 記念作品 中編
特務 犬隊 中編
作者:DarkStar
今でもまだ、 まじまじと思いだされる。
耳をふさいでも、 あの雌犬 ・ ・ ・ ・ いや元同僚の美月の 『声』 が頭の中で響く。
雄犬と戯れ、 愛し合う声。
そんな彼女に羨望と嫉妬の両方の感情を持ち合わせている自分がいる
「だめ、 そんなこと考えちゃ。」
そうあの声は、 人を捨てたものの声だ。
理性をなくした獣の声だ。
頭を振り、 雑念を消そうとするも 『あの声』 が頭から離れない。
「ごきげんどーお。さっちゃん。」
突然、 気の抜けた声が、 幸子の後ろの方から声が掛かる。
「み、 美月 ・ ・ ・ ・ 。」
振り向きながらさっと身を寄せる幸子の姿につい身構えてしまう。
「どうしたの? ずいぶん警戒しちゃって ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
「美月、 あなた。どうして犬に ・ ・ ・ ・ ?」
言葉を絞りだす。幸子 ・ ・ ・ ・ ・ 。
いったい何が、 同僚 ・ ・ ・ ・ いや、 親友をここまで変えてしまったんだろう。
その疑念が、 口をついてでてくる。
「あは、 なあに。さっちゃんも犬になりたいの?」
体をかがめ、 覗き込むように幸子をみながら、
笑顔の美月。
「そんなわけないでしょ!!!」
きつい口調で、 目をそらす幸子。
しかし、 心臓は大きく鼓動し動揺していることが伺える。
「全く、 ちょっとは素直になるかと思ったのに ・ ・ ・ ・ 。
っていうか、 その答えは昨日したでしょ。
あたしは、 シローと愛し合いたかったの ・ ・ ・ それだけよ。」
なかなか煮え切らないといった同僚に対して
あきれるように言い放つ
「だからって ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
それは、 人として超えてはいけない一線。
なぜそこまで ・ ・ ・
「ねえ、 幸子 ・ ・ ・ ・ ・ 。 ・ ・ 年間 ・ ・ ・ ・ 約 10 万頭 ・ ・ ・ ・ 。
これってなんだかわかる? ・ ・ ・ ・ 。」
「? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ !!」
突然の問いに驚きながらも、
犬好き ・ ・ ・ ・ そして、 犬にかかわる者としてその問いに対する
答えにたどり着くのに時間は掛からなかった。
「そう、 1 年間に処分される犬の数。 ・ ・ ・ ・
一時期、 減っていたけど、 犯罪の転用への影響か、
また増えてきたみたいね。」
「そ、 それは ・ ・ ・ ・ 。」
野良犬の抑制や、
疫病の増加、 狂犬病の予防のためにも欠かせない手段だ。
そしてなによりも、 この国に、 増えすぎた犬の世話に裂ける予算など
もはや残っていない。
仕方がないとわかっていながらも、
その現実を直視できず、 目をそらす事しかできない。
「あたし、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 犬になって一番変わったのは、
自分の事よりも、 あたしの子供 ・ ・ ・ そして子孫の事を考えるようになった事よ ・ ・ ・ ・ 。」
「もし、 あたしのかわいい仔達が人間なんかに殺されるとおもったら ・ ・ ・ ・
あたし ・ ・ ・ ・ 。あたし ・ ・ ・ ・ ・ 。」
自分の仔犬殺される、 そう想像しただけで、
美月の両眼に、 涙を浮かべている。
「どうして、 あたし達の命を人間なんかに
委ねられなきゃいけないの?
人間てそんなに偉いの?
許さない、 あたし、 人間たちを絶対にゆるさない!!!
だから、 壊すの人間の作った世界を ・ ・ ・ ・ ・ 。
そのためにあたしはここにいるのよ。」
彼女は、 変わってしまった。その感覚は、
人のものではなく ・ ・ ・ ・ ・ 。
『人間』 に対する憎悪と、 憎しみが狂気となって
美月の瞳を支配する。
「さっちゃんも人間のままだから、 そんな風に思うんだよ。
ねえ、 一緒に犬になろう ・ ・ ・ ・ そうすれば、
大好きなラッシュとも ・ ・ ・ 愛し合えるんだよ。」
固い決意が溶けてしまうかのような感覚。
そうだ、 彼女に従ってしまおう。
そんな風に考えてしまう幸子は ・ ・ ・ ・ 。
(だめ、 そんなことを考えては!!!)
「全く、 本当に強情なんだからぁ、 ふふ ・ ・ ・ でも、
そこがさっちゃんのいいところなんだよねぇ。」
パチン ・ ・ ・ ・ 。
二人きりの部屋の中で、 乾いた音が響く、
美月がならした指の音を合図に、
部屋のドアが開き、 何頭もの犬が中に入ってくる。
「な ・ ・ ・ ・ なに? ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
みな一様に興奮している ・ ・ ・ ・
彼らは雄犬だろうか ・ ・ ・ ・ 。
「ねえ、 さっちゃん。
あたしが犬になった仕組み教えてあげようか?」
「!?」
彼女が取り出したのは、 透明なビンのようなものに入った
緑色の試薬。
「あたし達ってさあ。特殊警察犬訓練の一環で、
普通の人間よりも、 犬と同調しやすくするために ・ ・ ・ ・ ・
いろいろ投薬されたじゃない。
あれとね。この薬の成分が交わると ・ ・ ・ ・ ・ 。
簡単にいえば、 人でありながら犬に近い状態になっちゃうのよ
そして、 ・ ・ ・ ・ その状態で外界からの遺伝情報を摂取すると ・ ・ ・ ・
なんとその情報で体が変化するの ・ ・ ・ すごいでしょ。」
「「アウウウ、 アウ、 ガルルルルルル」」
幸子のまわりに迫ってくる雄犬たち。
主の指示を待っているかのように
待機しているが、 その獰猛な本性はむき出しのままだ。
「まさか ・ ・ ・ ・ この仔達を発情させてるのって ・ ・ ・ ・ 。」
犬という動物は、 オスには 『発情期』 は存在しない。
彼らは、 発情したメスを目の前にして、 初めて発情するのだ。
「ふふ ・ ・ ・ ・ そう ・ ・ ・ ・ この仔達を興奮させているのは、
さっちゃんだよ。
さあ、 犬種は ・ ・ ・ いろいろとそろえたわ ・ ・ ・ ・ 。
好きな雄と交尾して、 立派なメス犬になってね。
ははは、 まあ、 あんたには、 選択権はないでしょうけれどね ・ ・ ・ ・ 。」
不気味な楽しむような ・ ・ ・ ・ 子悪魔な笑顔。
雄犬たちは、 競うように、
前へ顔を出し、 いまかいまかとスタートの合図を待っている。
「さあ、 みんな、 このなまいきな女を雌犬にしちゃいなさい。」
「「ガウガウウウウ!!!」」
「いやあああああああ。」
その場にいた様々な犬種の犬たちが一斉に
幸子に襲い掛かってくる。
犬の鋭い牙は、 まるで動物の皮を剥ぐかのように
幸子の衣服を剥ぎ取っていく。
ささられる白い肌。
顔を、 体を ・ ・ ・ 首の裏から、
鎖骨から ・ ・ ・ 引き締まった腰、 お尻 ・ ・ ・ ・
そして ・ ・ ・ ・ 。
男を知らない気娘の体を
雄犬たちの舌が蹂躙する。
「いや ・ ・ ・ いや ・ ・ あ、 あん、 あああん」
最初こそ、 くすぐったい感じだったそれらも、
だんだん、 きわどい箇所をせめられ、 喘ぎ声が漏れる。
「いや、 あん、 やめ、 ああん、 やめぇんてぇええ」
「もうそろそろ ・ ・ ・ いいかな ・ ・ ・
そうだ、 あんたがいいわ ・ ・ ・ ・ 。
ラッシュと同じ、 シェパードのあんた!!!
さっちゃんを雌にしちゃいなさい。」
ガルルル!!!
「あ、 いや、 まって ・ ・ ・ ・ 美月 ・ ・ ・ ・ あたし、
初めてなの ・ ・ ・ いや、 やめて ・ ・ ・ ・ 」
恐怖に戦く、 幸子しかし、
女王様にお許しをもらった犬は、
メス犬にとどめを刺そうと、 のしかかろうとする。
「いや、 いやあああああああ!!!!!
助けて、 助けて、 ラッシュ!!!!」
響き渡る幸子の大きな悲鳴 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
だが、
「アゥン!!!!」
幸子を襲うおうとした犬は、
甲高い声をあげ、 その場に倒れこむ。
いつのまにかドアを蹴破って入ってきたのは、
立派な毛並みのシェパード。
いったいどうやって、 繋がれた鎖をとき、
檻を破って、 さらにここのドアまで突き破ってきたのか、
雄雄しく力強いオス犬。ラッシュが 4 つの肢をしっかりと床につけ立っていた
ガルルルルルル!!!!
唸り声を上げるラッシュの眼は、
狂ったようにつりあがり、
鋭い牙がガチガチと音を立てるかのごとく、
噛み締められている。
「はーー、 やっぱり王子様の登場か ・ ・ ・ ・ ・ 。」
つまらなそうにしながらも、
シナリオ通りといった感じに静観する美月。
その周りで、 雄犬たちは、
ガタガタと震えている。
ガルルルル、 ウォオオオオオオン!!!!
獣は、 自分より強いものには、 喧嘩は売らない。
そう、 彼らにとって、
ラッシュは、 ただ犬ではなく自分たちよりも上位の獣 ・ ・ ・ ・ ・
もはや、 大型の肉食獣のそれ ・ ・ ・ ・ いや、
もしかしたらそれ以上に感じられているのかも、 かもしれない。
決して、 逆らってはいけない。そういう思いが犬たちを支配する。
戦意を完全に失った犬たちだが、
興奮した獣の動きは、 止まらない。
目にも止まらぬ、 犬達に襲い掛かるラッシュ。
ガタガタ震える一頭に噛み付くと、
自分と体重と同じほどの犬をそのまま持ち上げ、
別の犬の方に投げつける。
キャウウウウウン!!!、
アウウン!!!。
甲高い犬たちの叫び声が部屋に木霊する。
そのまま、 噛み付き、 襲うラッシュ。
彼の攻撃対象は、 人の姿をしたものであっても例外ではない。
美月の犬たちをすべて、 行動不能にした後、
彼らの主人をにらみつけながら、 唸るラッシュ。
「あ、 あんまり、 威嚇しないでよ ・ ・ ・ ・
あ、 あんたの ・ ・ ・ 雌に意地悪したのは、 謝るわよ ・ ・ ・ ・
で、 でも、 あたし達のおかげで素直になれたでしょ ・ ・ ・ ・ 。」
がくがく震えながら、 答える。
犬と化してしまった彼女の本能が
相手に逆らうなと告げている。
腰を抜かしたようにその場に崩れる美月。
コロンと寝転がり、 舌を出して、 腹を見せ
人の姿のまま服従のポーズをとる。
その姿に、 ラッシュは納得したのか、
寝転がったメスには目もくれず、 幸子の方へ駆け寄った。
ラッシュは、 他の改造犬の中でも、
飛びぬけて知能が高い犬だった。
だから、 主の自分に対する思いも、
感じながら、 その深い愛情に
徐々に彼女に惹かれながらも、
結ばれることのない彼女に対しての思いを封じ込めてきた。
飼い主と犬それでいいではないか。
そう思った。
だからこそ、 ゆるせなかった
薬のせいとは言え、
愛する 『彼女』 の前で、
ただの雄犬の本性をさらしてしまった自分に ・ ・ ・ ・ 。
彼女の悲痛な叫びが、 彼女とリンクした
テレパシー、 頭に響くこの声が聞こえた時、
もう自分が何をしているのかわからないほど、
体が熱く、 そして強く動かされた。
拘束されていた鎖を引きちぎり、
鋼鉄のドアをひしゃげさせ、
ここまで来たのだ。
それは、 ただただ彼女を守りたい一心で ・ ・ ・ 。
りりしくただずむ雄犬
「ああ ・ ・ ・ ・ らっしゅ ・ ・ ・ ラッシュぅ!!!」
その雄姿に
いとしい恋人を見るかのようにうっとりとした眼で見つめる幸子。
雄犬の方も、 幸子に近づき体を摺り寄せる。
「あああ ・ ・ ・ ラッシュ ・ ・ ・ ・ 。」
クンクン、 クンクン。
雄犬の鼻が激しく動き、 興奮したように
長い口腔から飛び出た舌がだらしなくたれている。
しきりに幸子の後 ・ ・ ・ ・ 臀部に顔を寄せるラッシュ。
「あ、 え ・ ・ ・ ・ うそ ・ ・ ・ ・ ・ ラッシュ ・ ・ ・ ・ ・
あたしに ・ ・ ・ ・ 発情してるの!?」
鼻をしきりに動かす 『彼』 から流れる感情は、
目の前の雌に対する欲情。
抑えようとしても、 抑えきれない衝動。
そんなラッシュの葛藤は、 テレパシーを通じて、 幸子にも伝わってくる。
「うれしい、 あたしも、 ラッシュがすき ・ ・ ・ 。
来て、 ねえ、 ラッシュ ・ ・ ・ ・
あたしをラッシュの物にして!!
ラッシュの雌犬にしてぇ!!!」
狂っている ・ ・ ・ ・ そんな考えは、 すでに幸子にはなかった。
自分の窮地を救ってくれた彼。
その愛情を全身に感じたい。
そんな欲望が体を支配し、 突き動かされる。
ガルルルルル!!!。
それは、 理性や知性の及ばない、 本能のなせる技、
もはや、 『ふたり』 の間を遮る壁は無くなっていた。
さんざん他の犬になぶられた
幸子の秘所は、 まるで洪水のように
いやらしい液体を垂れ流し、
雄の熱いものを受け入れられるように、
幸子は4つの 『肢』 を踏んばる。
「ラッシュ ・ ・ ・ ・ 初めてなの ・ ・ ・ ・ ・ ・
やさしくしてね。」
まるで、 少女のような幸子を声を合図に
ラッシュは一気に自分の腰をふった。
「あ、 ああああああ!!!」
白い床に、 体液ではない赤い物が落ちる。
「くぅうううう!!!」
初めて侵入を許す門は、
ラッシュによって、 乱暴にこじ開けられる
しかし、 幸子には、
恐怖や痛みを超えた喜びに満ち、 その感情を素直に
ラッシュに伝える。
「くううう、 ううう ・ ・ ・ あ ・ ・ ・ 」
圧迫感が、 ズキズキとした痛みに変わる。
しかし、 自分を心配する 『彼』 の 『声』 に
幸子は次第に ・ ・ ・ ・ ・ 。
「あ、 あは ・ ・ ・ ・ ああああん ・ ・ ・ ・ あああん」
閉じられた門が開かれてしばらくする頃には、
痛みよりも、 快楽が襲う。
「あおああああん、 あおん、 あおおおおおん。」
彼女の口から、 もはや人の声とも獣の声ともつかないものが上がる頃。
ラッシュによって、 書き換えられた彼女の遺伝子が
彼女自身の体を書き換えていく。
顕著に表れたのは、
三角形に尖り、 頭頂部に移動する耳と、
背骨の終わり、 かつて人が獣であった頃の
なごりである骨が、 肉と皮に逆らって伸びる突起物。
それは周りをうっすらと毛に覆い尽くしながら、 存在感を増していく。
一方、 引き締まっていながらも、 女性らしいやわらかな臀部は、
埋もれたものを掘り起こすようにその双球が萎ませていき ・ ・ ・
ピンク色の菊門を晒していく。
その上で変化した骨と皮は、
フサフサしたシッポに変わり、 うれしそうにフルフルと揺る。
「うーーー、 うううーーぐるるるる、 グルルルルル」
声帯が変わり、 幸子の唸り声が、 犬の鳴き声に変わってしまうと、
それにあわせて、 口腔が前に突き出し、
その中を鋭い牙が覆っていく。
静かにだが、 ゆっくり、 着実に
筋肉を変え、 骨格を変えていく幸子の体。
そして、 それはやがて彼女の意識さえも。
(らっしゅ、 らっちゅん、 あお、 あおおおん、 アオオオオオンン!!!)
言葉の概念を失い。
思考から本能に変わっていく脳の回路。
「ふふ ・ ・ ・ ・ 、 ようこそ、 さっちゃん。
あたし達 ・ ・ ・ ・ 犬の世界へ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
そういって、 交尾を続ける犬達に視線を送る美月。
予定はすこし狂ってしまったが、 目論見どおり、
幸子を堕とすことには、 成功した。
犬の感覚と本能、 そして、 人の知性を手に入れた
彼女にとって、 自分と同類になりつつある親友の姿に喜びを感じている。
「アウアウウウウウン!!!」
甲高い雌の声と
「ガウガウウウ!!!」
唸るような雄の声
ほんのすこし前、 幸子の見せ付けていた。
自分と彼との交尾 ・ ・ ・ ・ ・ 。
それと寸分かわらぬ様子で交わる犬たちの行為を彼女は、 じっくりと見物していた。