その他の獣化作品 No.23
獣人探偵社
作者:DarkStar
小森探偵社 ・ ・ ・ ・ ・
ここに依頼を頼めば、
ペット探しのような小さな仕事でも素行調査でも、 なんでもござれ。
値段設定もお手頃ながらも、
調査は迅速、 対応は丁寧、 そして結果も素晴らしい。
この探偵社には、 いつも依頼主が絶えない。
だが、 もちろんこの探偵社が優秀なのには、 誰にも言えない理由があるからだ。
「あ、 あの・・・・・、
それで主人の浮気調査をお願いしたいんですが・・・・。」
本日、 相談にやってきたのは、
一目見ただけで、 高そうな服、 バックに身を包んだ中年女性。
依頼内容は、 夫の浮気調査のようだ。
「はい、 承っております。 ・ ・ ・ ・ では、
事前にお電話でお願い致しました ・ ・ ・ ・
ご主人様が普段、 身に着けていらっしゃる物を ・ ・ ・ 」
ビシッとスーツで決めた若い女性。
淵のない眼鏡をキラリと光らせ、 そのレンズの向こう側にあるキリリとした瞳と
全身から 『仕事ができますよ』 オーラを放つ彼女は、 ここの所長。
「あの ・ ・ ・ ・ 主人のハンカチなんですが、」
そういって、 チェックのハンカチを助手であろうか、
自分より幾分か若い髪の長い女性にそれを渡す。
受け取った彼女は、 ハンカチをわずかの間眺めた後、
すぐに隣にいた今度は髪の短い女性にそれを渡した。
すると彼女は、 今度は熱心にハンカチを見ているのだろうか、
ハンカチに鼻がくっつきそうになるほど顔に近づけている。
「大丈夫そう?」
そういう所長の言葉に、 助手は
「はい。これならいけそうです。」
その言葉に所長は納得したのだろうか、
依頼主に笑顔を向け。
「では承りました。 ・ ・ ・ ・
とりあえず、 ご主人の身辺調査から始めたいと思います。」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
町を歩き、 今回のターゲットを探す探偵社社員。
ショートにした少しクセのある髪をした活発そうな女性。
着なれたブルージーンズに
背はそれほど高くはないが、
燐とした顔つきと、 スッと伸びた背筋が
実際よりも背の高い印象を与える
まるで学生時代陸上か何かをやっていたスポーツ娘がそのまま、 大人になった感じの
彼女・・・珠代が持つ赤い紐で繋がれているのは ・ ・ ・ 可愛らしいコリー犬
背中には濃い茶色の、 足や、 尻尾の先には白い美しい毛並みを
揺らしながら、 地面の匂いを嗅いである歩き回る姿はなんとも愛らしい。
「どう ・ ・ ・ 智美 ・ ・ ・ ・ ・ わかりそう?」
そう彼女が問いかけると
「ワン、 ワン!!」
顔を上げた犬は、 元気な鳴き声と、 一気に駆け出す。
「ちょ、 ちょっと待ってよ。いきなり、 走んないで!!!」
あたりをキョロキョロしながら、
女性の小さい鼻が小刻みに震える。
するとある所で ・ ・ ・ ・ 。
小顔な女性の大きな瞳がギラリと光ると。
「ああ ・ ・ ・ ・ 、 こっちの方ね ・ ・ ・ ・ 。」
そう小声で言った彼女は、 犬と共に走っていく。
たどりついたのは、 公園。
そして、 彼女達の目線の先には、 中年の男と ・ ・ ・ ・ ・ 若い女。
「ふーん、 やっぱり ・ ・ ・ ・ 」
どうやら、 依頼人の勘というのが正しかったようだ。
探偵社の社員達は、 浮気現場を目撃した。
「ワン!!」
「そうね ・ ・ ・ こっからはあたしの出番ね ・ ・ ・ ・ ・ えーと。」
まるで犬と会話をしているような彼女が周りを見渡すと
近くに公衆トイレを発見。
「そだ。あそこにしよ」
そういうと、 犬をつれ、 女子トイレの中へ ・ ・ ・ ・ 。
犬と一緒に入ったのは、 トイレの個室。
「智美おつかれ。」
「クゥウウン!!」
犬が小さな声で鳴くと、 体中に生える
毛が薄くなり、 白い肌が見えてくる。
犬の変化と時を同じくして、
「にゃあん!!!」
と今度は、 珠代の体 ・ ・ ・ ・ ずり下ろされたジーンズの
下から覗く青いショーツそこから、
ニョキッと、 黒い毛に覆われた細い物がお尻の付け根当たりから
スッと伸びてきた。
自分の変化に構わず、 珠代はシャツを、 下着を脱ぎ、 タンクの上においていく。
どんどん毛が薄くなっていく犬。
耳は丸くなり、 尻尾が短くなる。
長い口腔は、 窄まりながら、
湿った黒い逆三角の鼻が
乾いた白い三角形の鼻に変わり、
牙が歯へと変わっていく。
逆に、 体中を真っ黒な毛が覆っていく珠代。
尖った耳は、 頭の上に移動し、
大きな瞳のは、 薄暗いトイレの中で宝石のように煌きながら
縦長の黒い瞳孔が映る。
犬の肢、 爪の鋭く、 肉球を供えた 4 本のそれは、
5 本指の手足に変化し、
洋式トイレの蓋に両手を付く。
頭頂部より生えた。黒髪をなびかせ。
女性らしい二つの膨らみ、 肌に溜まった
玉の汗がしずくとなって流れ落ちる。
「ふぅ ・ ・ ・ ・ ・ 」
長く艶のある黒髪の美女、 智美が髪を揺らす頃。
その首につけたリードのついた首輪だけが、
彼女が数分前まで犬であった事を物語ってた。
その足元には、 黒猫が手の甲を舐め顔を洗っている。
そう、 彼女たちは人間ではなかった。
人に化けて人間社会に隠れ住む獣たち
彼女らは、 自分たちの能力を最大限にいかして、
この探偵業を行っている。
少数ながらも、 この探偵社が優秀である理由がそこにあった。
人と獣の両方の姿を使って調査する彼女たちに探せられぬものなどありはしない。
「珠代。ちょっと待ってて ・ ・ ・ ・ 。」
そういった。智美は、 先ほどまで 『人間』 だった
珠代の服を着始めようとする。
「う ・ ・ ・ ・ ブラジャーは、 無理か ・ ・ ・ ・ 」
そうもらした、 一言に、 猫の目がギラリと光る。
大きいばかりが、 いいとうわけではないが、
それでも、 少し、 小ぶりな彼女にとっては、
うらやましいと感じてしまう。
珠代には、 ぴったりだった T シャツも、
智美が着ると、 余分な所に布面積を取られ、
おへそが見えてしまっている。
( ・ ・ ・ ・ ・ むむむ ・ ・ ・ ・ )
自分とのスタイルの違いに珠代はがっかりしている頃 ・ ・ ・ 。
(やっぱきつい ・ ・ ・ ・ ・ 珠代ったら、 なんでウェストこんなに細いのよ)
なかなか入らないズボンを息を止めて穿いている智美
「じゃあ、 録画時間に気をつけてね。」
そういって、 上着のポケットから赤い首輪を取り出すと、
珠代の首に巻きつける。
「じゃ、 後よろしくね。私。さきに帰っているから。」
「ニャーー。」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「理恵ちゃん ・ ・ ・ ・ 。」
若い女性に甘ったるい声を出す。中年男。
「あん、 もう課長さんたら ・ ・ ・ ・ 奥さんに見つかったらどうするの?」
とは言う物の、 女もまんざらではない様子。
「大丈夫だって ・ ・ ・ ・ ん ・ ・ ・ 」
視界の隅で動く影。
すばやく動くそれに、
妻に対する後ろめたさだろうか、 恐る恐るそっちの方向をみると ・ ・ ・ 。
「ミャーーーオ。」
それは、 美しい毛並みの黒猫。
「な、 なんだ猫か ・ ・ ・ 脅かしやがって ・ ・ ・ ・ 。」
ジー ・ ・ ・ ・ ・ ・
静かに極々
猫の首に隠された小型カメラが、 二人の顔を捕らえる。
彼もまさか、 気が付くまい。
自分達の甘い会話が、 この黒猫に盗撮されているなどとは ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
デートを終えた二人は、 彼女のマンションへ入っていく。
夜も更け、 暗くなった夜道も、 猫である珠代には、 まったく関係ない。
2人に気付かれないように尾行していく
彼女の目の前に立ちふさがったのは、 猫ならではの壁、
そうマンションの入り口
そこは、 高級マンションが故のセキュリティのため、
文字通り、 猫の子一匹入る事はできない雰囲気だ。
うまく入り込もうとしたが、 直前でオートロックの自動ドアがしまり、 入れなくなった。
「ミャア ・ ・ ・ ・ 」
頭を下げる彼女の耳に、 聞こえてきたのは、
小さな羽音
人間では聞き逃すそれを頼りに
路地を歩いて行くと、 見慣れたワゴン車が一台止まっていた。
珠代が近付くと、 助手席のドアが開けられ、
運転席には、 先ほど別れた智美が、 さらに
シートで完全に外から見えなくなった後部座席には、
全裸の女性が書類を見ながら座っていた。
よく見ると、 事務所で依頼主の相手をしていたメガネの女性だった。
彼女の横にちょこんと座った珠代は、 そのまま人の姿に変身し、
眼鏡をはずして、 印象が少し柔らかくなった彼女に話しかける
「所長 ・ ・ ・ ・ すみません。」
お互い裸通しであるにもかかわらず、
全く恥ずかしがる様子もなく普通に会話する珠代。
「いいのよ。さっき、 智美ちゃんから情報をもらって、 二人の部屋を確認したから」
「続きの監視は、 私がやるわ。」
そういって、 美女が両手を広げる。
脇の下から腰に向かって、 布のような膜がスーッと伸びていき、
指の間にも同じ膜が張っていく。
腕と指とがそのバランスを変化させ、
彼女の両腕は、 翼に代わっていく。
鋭くも魅力的な眼は、 つぶらな小さな瞳に変わり、
整った鼻は、 前に突き出して鼻孔を前に向ける。
大きく伸びた耳は、 頭の横から、 頭頂部を超えるほどまで大きなもの成長し、
少し笑った口から鋭い牙がのぞく。
ふっくらとした女性のお尻から、 黒く細長い尻尾がスッと伸びてくると
等身大の体はあっという間に数十センチまで縮み
やげて ・ ・ ・ ・
「きぃ、 きぃ、 キィキイキキキキ ・ ・ ・ ・ ・ 」
一声鳴いた彼女は、
智子が開けた助手席の窓から、 飛び立ち、 夜の闇の中へと消えていく。
服を脱いで裸でベットに横たわる男女。
その人目を隠すように閉じられたカーテンの隙間から、
蝙蝠に見られているとは夢にも思うまい。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
こうして、 依頼主の夫の浮気調査は成功した
山ほどの証拠写真によって、 妻側は多額の慰謝料を請求することだろう。
あなたも気をつけた方がいいですよ。
そこをあるく猫が、 犬が ・ ・ ・ 闇に隠れた蝙蝠が
実はあなたの行動をじっと観察している
探偵獣人かもしれないのですから ・ ・ ・ ・ 。